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真言宗の開祖「空海」生い立ちと教えについて
空海は真言宗の開祖で、「弘法大師」とも呼ばれています。
遣唐使として唐に渡り密教を学び、帰国後に真言密教を広めて真言宗を開宗しました。
◇誕生から僧になるまで
空海は奈良時代末の宝亀5年(774年)6月15日、讃岐国(現在の香川県)に三男として生まれました。
幼名は「真魚(まお)」で、幼少期から聡明で、伯父の阿刀大足から詩や漢語、儒教を学びます。
15歳で都に上った空海は学問に励み、18歳で大学に入学しますが、官僚養成の学びが求めるものと違うと感じ、中退して僧侶の道を選びました。
その後、四国や奈良県吉野で修行を重ね、20歳で僧侶となり、22歳で「空海」と名乗りました。
◇出家後の空海
空海は修行中に密教経典『大日経』と出会い、密教の真髄を学ぶため唐行きを目指します。
31歳で遣唐使として唐に渡り、密教の師・恵果からわずか3ヶ月で教えを伝授され、帰国後の806年、真言密教の布教を始めました。
◇入定へ
空海は、承和2年(835年)3月21日に結跏趺坐して大日如来の定印を結び、「入定」しました。
高僧の死を「入定」と呼び、死んでも永遠の生命をもって、今も生きているという信仰が生じました。
空海は入定50日後に高野山の「奥之院」に移され、現在も修行を続けていると信じられています。
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